タイプ別毛穴ケア方法

「毛穴ケアをがんばっているのになかなか効果があらわれない」こんなお悩みはありませんか?実は毛穴にはタイプがあるんです!自分に合わない毛穴ケアを続けていると、さらに毛穴を目立たせてしまうなんてことも。今回は毛穴ケアに悩んでいる方に向けて、毛穴タイプと対処法について紹介します。

 

5つの毛穴タイプ

毛穴の悩みを解決するためには、まず自分のタイプを知ることが大切です。5つの毛穴タイプについてそれぞれ説明します。

 

1.開き毛穴

開き毛穴とは、とくに顔のTゾーンや頬に多く見られる開いた毛穴のことです。肌の乾燥や年齢を重ねることによって、弾力の低下、過剰な皮脂分泌などが原因で見られます。乾燥肌、脂性肌などの肌タイプを問わず誰にでも起こりやすいです。

 

2.たるみ毛穴

たるみ毛穴は、肌のたるみによって毛穴が引きのばされ、涙型の毛穴として目立つようになっている状態です。歳を重ねて肌の弾力や脂肪量が低下することや、肌の乾燥によりハリが失われることがおもな原因です。毛穴のたるみが気になる方は、手を肌の上において持ち上げてみてください。肌のたるみが原因で毛穴もたるんでいる場合は、肌を上に持ち上げると毛穴が目立たなくなります。

 

3.黒ずみ毛穴

黒ずみ毛穴は、 毛穴に詰まった皮脂や汚れが酸化し、黒ずんで見えます。おもに鼻まわりに多く見られ、イチゴ鼻も悩みの一つです。洗顔が不十分だったり過剰な皮脂分泌によって、皮脂詰まりが酸化して黒くなり、毛穴周辺にメラニン色素が沈着することが原因として考えられます。また、抜け落ちた産毛が皮脂詰まりに遮られて閉じ込められることで黒く見えることもあるようです。

 

4.赤み毛穴

赤み毛穴は、毛穴周辺の炎症や肌の敏感さが原因で赤く見えます。敏感肌や外部刺激による肌トラブルが原因となることがあります。

 

5.角栓毛穴

角栓とは、過剰に分泌された皮脂や古い角質などが絡まったもので、白くニョロニョロしています。そのため角栓毛穴は白っぽく見えます。皮脂分泌の多い脂性肌の方に多く、不十分な洗顔が原因となることもあります。

 

 

毛穴タイプ別ケア方法

毛穴タイプを把握した上で、それぞれのタイプに合ったケアを取り入れていきましょう。

 

開き毛穴のケア

開き毛穴は皮脂が過剰に分泌されることで起こる場合があるので、皮脂分泌を抑制する成分が入った化粧水を使用することがおすすめです。

皮脂分泌を抑える成分
・ビタミンC
・ナイアシンアミド
・ライスパワーNo.6

また、毛穴の開きには、引き締め効果のある成分が配合されたものも効果的です。「収れん化粧水」「トーニングローション」と表示のあるものは引き締め効果があります。

さらに、保湿も大切です。ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が含まれたアイテムを使用して、肌を保湿しましょう。保湿することで、角質がうるおってやわらかくなり、毛穴が目立ちにくくなります。また、日焼け対策も大切です。日焼け止めを使用して紫外線や乾燥から肌を守りましょう。

 

たるみ毛穴のケア

たるみ毛穴のケアには、本来の肌の弾力とハリを取り戻すことが必要です。肌の弾力をサポートする成分を含むものや、肌をなめらかに引き締めるタイプのアイテムがおすすめです。

たるみに効果的な成分
・レチノール
・ナイアシンアミド

成分をチェックして化粧水を選んでみてくださいね。肌にハリを与えることでつややかな肌になります。また、マッサージをやさしく行ったり、炭酸入りのアイテムを使用したりして、肌に溜まった老廃物の排出を助けることもおすすめです。

 

黒ずみ毛穴のケア

過剰な皮脂分泌が原因であることが多いため、朝晩の洗顔で皮脂や汚れをしっかり落とします。クレイ(泥)や炭などが含まれた、皮脂を吸着する洗顔料がおすすめです。また、蒸しタオルもおすすめです。温かいタオルを顔に乗せて蒸らすことで毛穴が開き、詰まった角栓が浮き上がりやすくなります。柔らかくなった角質や浮き上がった汚れを泡で洗い流すことで、毛穴が洗浄されます。

さらに、皮脂分泌が気になる場合は、ピーリングで週に12回の角質ケアをやさしく行うと、毛穴が清潔に保たれます。

ピーリング成分
・グリコール酸
・乳酸

ピーリング効果のある成分は肌に刺激を与えてしまうことがあるので、ナイアシンアミドなどバリア機能を高める成分も一緒に配合されているものを選ぶとなお良いでしょう。

 

 

赤み毛穴のケア

刺激に弱い肌質であることが多いため、刺激の少ないアイテムを選び、肌をおだやかに保つことが大切です。また、保湿をしっかりと行い、肌をバリアすることを心がけましょう。

保湿成分
・セラミド
・コラーゲン
・ヒアルロン酸

保湿成分が含まれたアイテムで保湿を行うことが大切です。

 

角栓毛穴のケア

角栓をやわらかくしてオフするために、サリチル酸などの成分が含まれたアイテムで毛穴ケアを行いましょう。また、洗顔でしっかりと皮脂を落とすことや、オイルクレンジングでやさしくマッサージし、余分な皮脂や角栓をとかし出すことが大切です。皮脂やタンパク質でできている角栓を分解するためには酵素洗顔がおすすめです。リパーゼには皮脂を分解し、パパインやプロテアーゼにはタンパク質を分解する働きがあります。洗顔の際には、気になる毛穴にゴシゴシと圧をかけてこするのはやめましょう。優しく洗い流すのがポイントです。

洗顔後は化粧水をたっぷりとつけ、最後に乳液やクリームでフタをしましょう。

角栓毛穴におすすめの成分
・ビタミンC
・乳酸
・グリコール酸
・酵素

 

 

角栓を押し出すのはNG

毛穴に詰まった角栓を、つい指で押し出してしまう方も多くいますが、無理に毛穴を押し出すことで雑菌が入り、炎症が起こりやすくなってしまいます。周りの皮膚を傷つけてしまう可能性もあるので、指やピンセットで押し出したり引っこ抜くのは避けましょう。

摩擦にも注意

毎日のスキンケアで、知らず知らずのうちに肌に摩擦を起こしています。摩擦はバリア機能の低下やターンオーバーの乱れにつながり、シミやくすみにもつながります。メラニン色素が増え、毛穴の黒ずみにも繋がるので、摩擦が起きないように注意していきましょう。

摩擦が起きるスキンケア
・クレンジングシートを毎日使う
・化粧水を塗るときに顔をパンパン叩く
・肌を直接ゴシゴシと洗顔する
・コットンを肌に押し当てて滑らせる
・タオルでゴシゴシ拭く

毛穴の悩みを改善するには、肌に刺激を与えないことが大切です。優しいスキンケアを意識していきましょう。

毛穴の悩みには、自分の肌に合ったケアを心がけることが大切です。また、肌の状態が安定しない場合や、気になる症状がある場合は、皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。

 

まとめ

今回は毛穴の悩みについて解説しました。あなたはどの毛穴タイプに当てはまりますか?
毛穴タイプや肌の状態に合わせて適切なスキンケアを行い、毛穴の目立たない肌を手に入れましょう。